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「よくやった、グレン」
クレサックに肩を叩かれて、グレンも笑顔になる。
「さて。魔獣も倒したし、帰るとするか」
体が疲れて重かったので、二人ともゆっくり歩き出した。
「しっかし、あんなに機敏な動きをする魔獣だとは思っていなかった。すごいスピードだったなあ」
クレサックは軽く伸びをした。
その後も次々と魔獣、ヴァンパイア、ゾンビの討伐など事あるごとにクレサックの任務に連れて行かれた。
「そのうち俺たち追い越すんじゃないか」
直属ではなかったが、時々クレサックの任務に参加していたデュランがグレンをからかう。
「何言ってるんだ。追い越されないように訓練行くぞ」
クレッチが剣の手入れを済ませ、さっさと立ち上がる。グレンも慌てて剣を鞘に戻し、兵舎を出ようとすると、管理人に手紙を渡された。
「またクレサック将軍からお呼び出しか?」
「デュラン」
「分かった分かった。見ないって」
「行くぞ」
デュランを無理やりクレッチが引っ張っていく。デュランをクレッチが連れて行ってくれたので、グレンはその場で封を開けた。差出人の名前を見てグレンは驚きの表情を浮かべる。
宰相エストルからだった。
「失礼します」
グレンを部屋に入れ、エストルはドアを閉めた。
「どうぞ」
席を勧めて自分も座る。
「上級兵士の辞令を出したとき以来だな。元気にしていたか、グレン?」
「はい。あの」
すると、エストルが優しい目で笑った。
「二人のときは堅苦しい言葉遣いはやめよう」
「あ、うん」
少し戸惑いながらグレンが答える。
「どうだ、上級兵士の仕事は?」
エストルがグレンの前にカップを置きながら聞く。グレンは礼を言って一口飲み込んでから話し始めた。
次回更新予定日:2017/04/22
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クレサックに肩を叩かれて、グレンも笑顔になる。
「さて。魔獣も倒したし、帰るとするか」
体が疲れて重かったので、二人ともゆっくり歩き出した。
「しっかし、あんなに機敏な動きをする魔獣だとは思っていなかった。すごいスピードだったなあ」
クレサックは軽く伸びをした。
その後も次々と魔獣、ヴァンパイア、ゾンビの討伐など事あるごとにクレサックの任務に連れて行かれた。
「そのうち俺たち追い越すんじゃないか」
直属ではなかったが、時々クレサックの任務に参加していたデュランがグレンをからかう。
「何言ってるんだ。追い越されないように訓練行くぞ」
クレッチが剣の手入れを済ませ、さっさと立ち上がる。グレンも慌てて剣を鞘に戻し、兵舎を出ようとすると、管理人に手紙を渡された。
「またクレサック将軍からお呼び出しか?」
「デュラン」
「分かった分かった。見ないって」
「行くぞ」
デュランを無理やりクレッチが引っ張っていく。デュランをクレッチが連れて行ってくれたので、グレンはその場で封を開けた。差出人の名前を見てグレンは驚きの表情を浮かべる。
宰相エストルからだった。
「失礼します」
グレンを部屋に入れ、エストルはドアを閉めた。
「どうぞ」
席を勧めて自分も座る。
「上級兵士の辞令を出したとき以来だな。元気にしていたか、グレン?」
「はい。あの」
すると、エストルが優しい目で笑った。
「二人のときは堅苦しい言葉遣いはやめよう」
「あ、うん」
少し戸惑いながらグレンが答える。
「どうだ、上級兵士の仕事は?」
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