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「今だ」
呟いてソードに斬りかかる。だが、ソードは攻撃魔法の威力でグレンを吹き飛ばした。グレンは宙返りして片足で地面を蹴ると、すぐさま剣で空を斬った。真空ができてソードに肩をかすめる。すると、目の前で光が弾けて無数の針のようになり、グレンに襲いかかってきた。グレンは慌てて結界を張り、攻撃が止むのを待った。針が全て消えたのを確認して結界を外し、剣を構えたそのときだった。ナイフのような鋭い光が飛んできてグレンの右腕を裂いた。血が滴り落ちる。グレンは治療しようとしたが、ソードの攻撃がすぐに飛んでくる。仕方なく跳んで避けて止血だけして反撃を続ける。
「すごい」
度重なる爆音と光の飛び交う空間を凝視しながら、兵士たちは溜息をつく。
ひときわ大きな爆音が鳴り響いて、二人は逆方向に吹き飛ばされる。二人は両サイドでターンしてそれぞれ膝をついて着地した。双方とも体に無数のかすり傷を負っていた。
「また腕を上げたんじゃない?」
息を切らしながらグレンが言うと、ソードはくっと皮肉っぽく笑った。
「お前もな」
ソードは大きな振りで巨大な光の球を作り、力を込めてグレンに投げつけた。グレンは勢いよく交わすと、そのすぐ後ろに二発目が見えた。
「そんなことだろうと思ってたよ」
グレンは余裕の表情で二発目をはねのけた。しかし、それとほぼ同時にすっと鋭い閃光が耳鳴りとともにグレンの頭を貫いた。
「甘いな」
衝撃で突き飛ばされて地面にしゃがみ込んだグレンにゆっくりとソードが近づいてくる。ゆったりとした足音が、こつ、こつ、と聞こえ、不吉な予感がする。
ソードは立ち止まって左手を広げた。すると、それを合図に頭が激しく痛み出した。上級ヴァンパイアに襲われたときのように。
グレンは苦痛に顔を歪め、頭を抱えた。ソードはゆったりとした足取りで後退しながら、整った指先を掲げ、グレンの体を中に浮かせた。頭痛が不意に消え、体から一瞬力が抜ける。ソードはそれを瞬時に確認し、ぱっと手を広げた。グレンの胴体から皮膚を貫き、絶叫とともに金色の枝が放射状に何本も生えてきた。血が飛び散り、滴り落ちる。グレンは吐血して、一瞬気を失いそうになったのを慌てて引き留めた。
「グレン将軍!」
二人を見ていた群衆の中から、部下であるデュランが叫ぶ。それに通りかかったエストルが気づいて足を止める。
「グレン?」
思わぬ光景を目にし、血の気がさっと引いた。だが、周りに兵士たちがいることを思い出し、すぐにいつもの冷静なエストルに戻る。エストルは無表情を装うように努力しながら、勝負の行方を見守った。
次回更新予定日:2016/04/16
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呟いてソードに斬りかかる。だが、ソードは攻撃魔法の威力でグレンを吹き飛ばした。グレンは宙返りして片足で地面を蹴ると、すぐさま剣で空を斬った。真空ができてソードに肩をかすめる。すると、目の前で光が弾けて無数の針のようになり、グレンに襲いかかってきた。グレンは慌てて結界を張り、攻撃が止むのを待った。針が全て消えたのを確認して結界を外し、剣を構えたそのときだった。ナイフのような鋭い光が飛んできてグレンの右腕を裂いた。血が滴り落ちる。グレンは治療しようとしたが、ソードの攻撃がすぐに飛んでくる。仕方なく跳んで避けて止血だけして反撃を続ける。
「すごい」
度重なる爆音と光の飛び交う空間を凝視しながら、兵士たちは溜息をつく。
ひときわ大きな爆音が鳴り響いて、二人は逆方向に吹き飛ばされる。二人は両サイドでターンしてそれぞれ膝をついて着地した。双方とも体に無数のかすり傷を負っていた。
「また腕を上げたんじゃない?」
息を切らしながらグレンが言うと、ソードはくっと皮肉っぽく笑った。
「お前もな」
ソードは大きな振りで巨大な光の球を作り、力を込めてグレンに投げつけた。グレンは勢いよく交わすと、そのすぐ後ろに二発目が見えた。
「そんなことだろうと思ってたよ」
グレンは余裕の表情で二発目をはねのけた。しかし、それとほぼ同時にすっと鋭い閃光が耳鳴りとともにグレンの頭を貫いた。
「甘いな」
衝撃で突き飛ばされて地面にしゃがみ込んだグレンにゆっくりとソードが近づいてくる。ゆったりとした足音が、こつ、こつ、と聞こえ、不吉な予感がする。
ソードは立ち止まって左手を広げた。すると、それを合図に頭が激しく痛み出した。上級ヴァンパイアに襲われたときのように。
グレンは苦痛に顔を歪め、頭を抱えた。ソードはゆったりとした足取りで後退しながら、整った指先を掲げ、グレンの体を中に浮かせた。頭痛が不意に消え、体から一瞬力が抜ける。ソードはそれを瞬時に確認し、ぱっと手を広げた。グレンの胴体から皮膚を貫き、絶叫とともに金色の枝が放射状に何本も生えてきた。血が飛び散り、滴り落ちる。グレンは吐血して、一瞬気を失いそうになったのを慌てて引き留めた。
「グレン将軍!」
二人を見ていた群衆の中から、部下であるデュランが叫ぶ。それに通りかかったエストルが気づいて足を止める。
「グレン?」
思わぬ光景を目にし、血の気がさっと引いた。だが、周りに兵士たちがいることを思い出し、すぐにいつもの冷静なエストルに戻る。エストルは無表情を装うように努力しながら、勝負の行方を見守った。
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